TOP > 在宅療養相談窓口 > 未分類 >

“平成”から“令和”へ

2019-04-01

名主の滝公園に昭和・平成と歴史を感じる桜の木と出会いました。大きな桜の木は、公園の中央にどっしりと根を張り、桜の花を咲かせています。“令和”になっても、きっと素晴らしい桜をさかせてくれるのだと思うと感慨深いものです。

4月、新しい年度となり窓口開設し5年目を迎えました。多くの相談を下さった専門職の方が、満足して下さったかどうか、アンケート評価を頂きました。75%は役に立ったという評価でしたが、約10%は分からないという評価でした。医療機関から相談が最も多く、退院相談や在宅の医療資源情報の相談が占めています。「ネットや本で調べても分からなかったことを教えてもらえた」、「患者本人や家族の個性に寄り添える在宅の方々を紹介してもらえた」、「状況整理ができた」等、相談支援員としての役割を担えたと思えるようなご感想を頂きました。しかし、在宅移行や在宅療養で困っていることは?の問いに対しては、障害者や障害児、土日のサービス、セラピストや医療行為に対応できる介護サービスの資源不足に困っている現状があります。また、在宅輸血も行える診療所や訪問看護ステーション、自費の訪問看護サービスなど地域で求められるニーズが医療面でも多様化してきているように思います。

5年目の今年度は、節目の年でもあります。新元号となって、気持ちも新たに相談窓口の相談支援員として地域の皆さんのお役に立てるよう、研鑽して参ります。今後とも宜しくお願いします。

北区在宅療養相談窓口 長川

障害者のレスパイトについて

2019-03-01

いよいよ3月になり、花粉症の季節がやってきました。インフルエンザA型が一段落したと思ったらB型が出始めているようです。毎年のことですが、この1カ月は外に出るのが嫌になる時期です。

2月は、北区の相談窓口にもインフルエンザがらみの相談が2件ほどありました。高齢な3兄弟暮らしの方が罹患し、入院できないか?とか、精神疾患の療養者がインフルエンザ罹患をきっかけにフレイルの状態になり、遠方の専門医に通院できなくなったが、内科と精神科が診てもらえる診療所はないか?などです。インフルエンザで命にかかわることはなくても、高齢者にとっては生活を一変してしまうことがあります。ちなみに、高齢3兄弟は、一番高齢の方が訪問看護を利用されていて、家族指導して頂いて入院回避することができています。訪問看護の力は大きいですね!

そのほか、障害者の相談も何件かあり、50代の障害者を介護者が腰痛で介護困難になってしまい、レスパイト先を探しているという相談がありました。介護保険の利用もされているのですが、てんかん発作を起こしやすく、介護保険施設ではモニター装着が難しく利用できず、どこかモニター装着してくれる医療機関で、レスパイト先はないか?と相談されました。介護保険の申請がなければ、北療育医療センターに相談できるのですが、このケースの場合、制度上難しいところです。そこで、区内及び近隣の医療機関に問い合わせしたところ、区内では王子生協病院、滝野川病院、近隣では板橋区の健康長寿医療センターの在宅医療連携病床、荒川区の木村病院が受け入れ可能と聞いています。

相談窓口の、情報収集機能が充実していることが望まれています。高齢者、障害者、難病、医療ニーズある療養者が求めているサービスの資源情報の収集に努めていきたいと思っています。

北区在宅療養相談窓口 長川

 

 

 

地域共生型社会とは?

2019-02-08

暦の上では、立春を迎えましたが、まだまだ春は遠く感じます。インフルエンザと花粉症が重なり、辛い季節の始まりでもあります。

先月お知らせした、専門職のための研修会ですが、『地域共生型社会の実現に向けて』と題し、鹿児島県肝付町役場で保健師として活躍されている能勢佳子さんが、遠方からご講演に来てくださいました。能勢さんの講演は、会場全体を明るく朗らかにしてくれます。地域共生型社会って何だろう?と思って聞いていましたが、地域の強みや弱みを生かし専門職だけではなく、地域住民を巻き込みながら地域を創っていくことだと感じました。他人事ではなく、「我が事・丸ごと」の地域福祉推進の理念そのものを実行されていらっしゃいました。つながりあうきっかけは?と伺うと「3人集まれば何とかなる!」と教えて頂きました。また、「できないところは、できる人の力を借りたりすることも大事!」つまり、一人でできることではないということです。お互いに助け合えることこそが、地域共生型社会を創ることだと思います。

地域で暮らす人々は、さまざまな年齢で、障害や疾患を抱えながら生活しています。その中で、使える制度やサービスがある訳ですが、専門職と言われるケアマネジャー、MSW、看護師、相談員が障害福祉サービスのことをすべて理解している訳ではありません。分からないところは、障害者福祉司の力を借りなければなりません。制度の枠を超えた、柔軟な対応が必要なこともあるでしょう。今回は、北区の障害者福祉司(知的・身体)さんや、精神に関わる保健師さんに入門編の説明をして頂きました。相談できる方が見えるだけで、心強く感じられました。

今回の研修会のアンケートと地域の資源調査を窓口ニュースに載せました。ぜひ、ご活用ください。窓口ニュースVol12

北区在宅療養相談窓口 長川

2019.新年のご挨拶

2019-01-09

新年、明けましておめでとうございます。2014.12月開設の北区在宅療養相談窓口も5年目を迎えました。“北区長冒頭挨拶”にもありましたが、北区は23区内の高齢化率(65歳以上)25.3%で第1位となっています。2位位は足立区の24.8%、3位は葛飾区の順位はここ数年不動となっています。65歳以上の割合は減少傾向していますが、後期高齢者(75歳以上)割合が増加傾向であることから、超高齢者層の増加が伺えます。それと共に在宅療養する方々が増加してくることを覚悟していかなければなりません。看取りの場が、病院だけではなく施設が可能となりましたが、医療処置が多い状況では願いが叶わないこともあります。地域に戻り在宅で最期を迎えられるよう、地域の力を充実させていかなければなりません。

今年度の、専門職のための研修会は1月24日(木)に開催されますが、このような高齢化は実は障害者の方にも同時に起きています。障害者福祉のサービスだけだった方が、65歳になり、介護保険にシフトしていく際の問題が色々と生じてきます。そのような問題を無くすために、東京都では「地域共生型社会」を目指しています。障害・難病・高齢といった、制度の垣根を超えて行かなければなりません。

研修講師とし、鹿児島県肝付町で実際に「地域共生型社会」に取り組まれている、保健師の能勢佳子さんをお招きします。障害や難病の方をマネジメントしているケアマネージャーの方や障害や難病の制度に自信がない方、地域つくりにご感心のある方は、是非ご参加下さい。お待ちしています。

平成30年度北区在宅療養相談窓口研修会案内

北区在宅療養相談窓口 長川

終末期医療について考える・・・

2018-12-03

先月は意思決定支援のことについて取り上げましたが、今月は終末期医療のことについて考えてみたいと思います。先日、NHKのドキュメンタリー番組で「人生100年時代を生きる」第2回、~命の終わりと向き合うとき~が放送されました。その中で、90歳を超える超高齢者が救急搬送されてきます。もちろん、救命のために搬送されるのですが、在宅看取りを予定していた療養者が搬送されていきます。家族は、挿管するかどうか10分で考えて下さいと医師から判断を問われます。家族は、挿管を選択するということになります。「今は、急変であり、看取りの時ではない。」と家族は判断しているのです。胃ろうの選択や、人工透析の継続(重度認知症になっても)の問題も取り上げられていました。

医療が進歩し、どんな状態でも生きていける時代となり、最期をどうするのか選択しなければならない時代になってきています。そのため、医学会や国では延命医療の開始・中止に対するガイドラインができています。4つほど紹介します。

  • 「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン人工的水分・栄養補給の導入を中心として」(平成24年6月)
  • 「持続血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」(平成26年6月)
  • 「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」~3学会からの提言~(平成26年11月)実際の選択肢の例:人工呼吸器、ペースメーカー、補助循環装置、血液透析の終了、昇圧剤、血液製剤の投与量の変更、心停止時に蘇生を行わない等
  • 「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(平成30年3月)

このようなガイドラインができたことで、最期をどうするのか、リビングウィル、事前指示書が療養者だけではなく、すべての国民に「我がこととして考えなさい」ということが言われています。私たち看護職は、医療に関わる専門職とし、関わる全ての人に適切なサポートをしていく必要があります。

北区在宅療養相談窓口 長川

訪問看護師が行う意思決定支援とは?

2018-11-12

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉が、よく聞かれるようになり、さまざまな場面で意思決定支援が行われています。元々、看護師は、その場面に立ち会う機会が多いと思われますが、在宅ではターミナルケアの一部とし、ケアチームでのカンファレンスの機会も支援のひとつになっています。

意思決定支援というと、とても重大なことのように感じられますが、私たちは常に何かを決めながら生活しています。それが、こと医療になると重大な感じがしてしまいます。なぜならは、専門家の一言その方向性の決めてとなることがあるということです。訪問看護師が、療養者の意思決定支援に関わる機会はさまざまありますが、よくあることは、在宅療養の継続か入院?それとも施設?家族の介護困難やや独居、認知症等による、判断応力の低下がある中で「どうしたい?」を確認していかなければなりません。

つい先日も、がんの化学療法を通院で行っている療養者の方が、化学療法によるダメージにより体力の減退もあり、在宅医が治療継続するべきなのか?という疑問を持たれ、本人の意思を確認する機会がありました。ご本人は、癌性疼痛が強くなると入院も意識したくなると言われましたが、「まだ、死にたくない。治療は続けたい。」と明確な意思表示をなさいました。ご本人が漏らしていたのは、「こういうこと、誰も教えてくれないんだ。大丈夫しか言わない。何が大丈夫なのか教えてほしい。」本人の状態で、治療継続や入院のタイミングは変化していきますが、このように医療者側の治療方針の相違、説明がご本人に分かる言葉で届いていないことがあります。本人の意向も大切ですが、治療方針については、外来通院による化学療法をしている方に関し、外来看護師との連絡が取れる体制があると、もう少しタイムリーな情報交換ができるように思います。

窓口ニュースVOL11発行 窓口ニュースVol11

台風お見舞い申し上げます。

2018-10-02

台風24号の被害にあわれた地域の方々は、度重なる豪雨の後で大変な日々をお過ごしと思います。東京では、雨よりも突風による被害があったようです。お彼岸が過ぎた頃で、彼岸花があっという間に散ってしまいました。

9月のトピックスは、障害や難病の給付について取り上げてみたいと思います。障害や難病の方を担当しているケアマネジャーの方は日常生活助成ということを耳にすると思います。窓口にも、いくつか相談が入るのですが、購入費の助成であったり用具の給付であったりします。

そもそもは、障害者総合支援法のもと、障害者の自立と社会参加を支援するために、障害種別にかかわらず共通の福祉サービスが、身近な地域で受けられます。大きくは、「障害者福祉サービス」と「地域生活支援事業」に分けられます。

在宅でよく給付される用具は、電気式痰吸引器、パルスオキシメーター、ストーマ装具等が利用されています。誰でも給付される訳ではないことはご承知の通りです。パルスオキシメーターに関しては、北区では「難病等で人工呼吸器装着が必要方」となっています。しかし、近隣地域である豊島区・文京区では、難病でHOT導入の状況で人工呼吸器装着がなくても給付されるようです。やはり、「地域生活支援事業」というところで、地域差が生じていると実感します。

他府県からの転入の場合、介護保険は特別区であるため地域加算がついて高くなりますが、それだけサービスが充実していることでもあります。東京都の場合はマル都という制度もあるので、特に難病の方は住所変更し必要な届け出を提出しサービスを活用した方が良いと思います。

東京都の医療費公費負担事業一覧 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/josei/toiawase.html

在宅療養相談窓口 長川

障害と介護保険に関わる療養者の支援について

2018-08-31

残暑厳しい毎日です。台風やゲリラ豪雨の被害が多く、8月に幾つもの台風が発生するのは24年ぶりとのことです。9月は災害対策の時期でもありますから、気を引き締めなければと思うところです。

今月は、難しいテーマの問題についてご報告したいと思います。愛の手帳(東京都で発行する手帳で、知的障害のある方で、障害の程度により1度:最重度、2度:重度、3度:中度、4度:軽度に区分されている)を持っている40代の方が、がん末期で余命幾ばくもない状態。70代の親と二人暮らしで、在宅療養に対し、親が混乱と不安を抱えているというケースの相談を受けました。長年、一人で育児をしてきた自信もあり、サービスの活用や必要性について受容することが難しい状況。訪問診療や訪問看護をコーディネートするにあたり、MSWと相談窓口のCN(認定看護師)とともに退院に向けて支援をしました。癌末期では、介護保険申請により要介護認定されて必要なサービスを利用できるため、①早めの介護保険申請が必要なこと。介護保険を利用していくために②ケアマネジャーが必要。今まで一人で行ってきたことを専門職に委ねていくこと自体が、障害と介護保険の難しさだと思われます。

医療の進歩により、遺伝子疾患や脳性麻痺により障害を持ち生まれてくる小さな命が延命され、終末期を迎える頃には、介護保険利用が可能な年齢となっていることが見受けられるようになりました。育児をしていた親が介護者となり、親自身が介護保険年齢になったり疾患を抱えてしまうこともあります。障害と介護保険が今まで以上に対象者理解や、それぞれの制度理解を深めていかなければならないと実感しています。

北区在宅療養相談窓口担当 長川

 

 

多忙!訪問看護ステーション・・・

2018-08-01

酷暑お見舞い申し上げます。35℃を超える日が続き、平年並みの30℃になっただけでほっとするという異常な暑さが続いています。

4月の同時改訂から4か月が経ち、医療機関との連携に対し評価され、各医療機関での取り組みが行われています。入院時・入院前からスクリーニングされるようになっています。そのためか、今までと異なる連携(入院時の看護サマリーは直接病棟へ送付、病棟に退院調整看護師が配置され、退院調整している等)体制になっています。医療機関のスクリーニングにより、早期退院や問題のあるケースが掘り起こされるようになったのではないでしょうか。特に7月は訪問看護ステーション依頼が多く、飽和状態?になっているのではと感じられました。酷暑の中で、在宅療養を開始するのはかなり危険な状況です。自宅の環境によっては、この時期をどこで過ごした方が良いのか、検討しなければならないと思います。

7月31日に日大板橋病院の「医療と介護の連携意見交換会」が開催され、板橋区・豊島区・練馬区・北区の包括支援センター・居宅ケアマネジャー・看護師・セラピスト等、板橋区、豊島区の在宅療養相談窓口担当の相談員の方々の参加もあり、医療機関を通し連携が図られる機会となりました。地域と医療が身近になっていくことを期待しています。

北区在宅療養相談窓口担当 長川

梅雨明け・・・酷暑到来!

2018-07-02

こんなに早い梅雨明けで、急に暑い日が続いています。30度以上を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」というそうですが、厳しい夏になりそうですね。実習に来ている学生さんと、途中途中で水分補給しながら訪問しています。

先月は、この窓口のブログを見て頂いているという包括の方にお会いできました。この窓口のブログに辿り着けるなんて奇跡だと思っていましたので、嬉しいのと驚きでした。

今回お知らせしたいと思ったことは、制度のことです。訪問看護の皆さんは当たり前のことでつまらないかもしれませんが、実際に医療機関のMSWからケアマネジャーが言われ、戸惑ったということでしたので共有できればと思います。

訪問看護は、介護保険と医療保険での利用となります。介護保険の認定があれば、介護保険が優先されることはご存知と思います。しかし、介護保険の認定を受けていても厚生労働大臣が定める者(別表7)に関しては、医療保険での訪問になる上、週4日以上の訪問が可能・難病等複数回訪問看護(1日2回又は3回)が可能・1人に対して複数の訪問看護が可能(同一日にそれぞれの訪問看護ステーションの利用はできません)*緊急時は訪問可能です。医療と介護の訪問看護対象者のイメージ図

今回は、介護保険の要介護認定5で多系統萎縮症という難病の方でしたが、MSWから「介護保険で何回訪問できるか計算して下さい」と言われたそうです。答えは、介護保険ではなく、医療保険ですので単位は必要ありません。それよりも、1日2回の訪問看護を毎日提供するためには、何か所の訪問看護が必要か資源の問題が大きく、準備ができなければ転院も余儀ない状況です。ご参考になれば何よりです。

北区在宅療養相談窓口担当 長川

 

 

Copyright(c) 2018 北区訪問看護ステーション連絡協議会 All Rights Reserved.