TOP > 在宅療養相談窓口 > 未分類 > 2017 9月

9月, 2017年

“在宅復帰”について考える

2017-09-07

“在宅復帰”という言葉に違和感を感じていたのですが、退院相談ケースでその理由が明確になりました。

家に帰るのに、“復帰”?という違和感があったのは、選択肢の中に“入所”があるからだと分かりました。今回、下咽頭がんで喉頭全摘術により永久気管孔を造設し退院か施設かを選択しなければならないカンファレンスがありました。ご本人は、「食べれるようになりたい」と手術を承諾したのですが、術後は自分が思うような「食べる」になっていなかったことで、食べる意欲どころか食べることが地獄になっている現実に、がっかりしていらっしゃいました。しかし、病室に訪れたケアマネジャーの姿を見ると、この人が自分を帰してくれる人だとしっかり認識していて、ホワイトボードに「帰りたい」ことを一生懸命伝えていらっしゃいました。ただ、現実は厳しく摂食が上手くいかず食事が鼻に逆流してくることで食事量が激減。ADL低下が著しい状態で、このままでは2階アパート、風呂なし、共同和式トイレで生活できそうにありません。カンファレンスにより、すぐに自宅へは戻れそうになく、在宅に戻るためのリハビリが必要と考え、地域の回復期リハビリ病院へ交渉し“在宅復帰”ための転院をすることになりました。

ケアマネジャーは、住環境をかなり心配され、“在宅復帰”は無理ではないかと思っています。しかし、この方のように、食べることが不自由になり、一時的にADLが落ち、自己吸引などが必要になっても地域で暮らしたいと願うのです。ケアマネジャーが諦めなければ、“在宅復帰”は可能になるケースも多くあるように思います。

在宅療養相談窓口担当 長川

Copyright(c) 2018 北区訪問看護ステーション連絡協議会 All Rights Reserved.