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東京都在宅療養支援窓口取組推進研修での学び~今後について

2020-02-26

令和元年度の支援窓口取組推進研修に参加してきました。コロナウィルス感染による大規模研修会等が自粛される中、行政と窓口担当者参加の貴重な研修会になりました。窓口設置5年の節目にあたり、今後について考えたことをお届けします。

まず、相談支援窓口の設置状況からですが、平成30年度の設置状況は53区市町村に223か所になっていて多くは地域包括支援センター、次いで地区医師会となっています。窓口が行っている取り組み内容は、入院医療機関から在宅療養生活への円滑な移行に向けた調整や地域の在宅医療資源等の紹介が占めていて、ケアマネージャー等からの医療相談も多くなっています。この辺りは、窓口の機能とし地域差はあっても必要な機能になっています。しかし、窓口の相談対象者が一般の方(当事者や家族)を受けているのかどうかの違いが、特定機能病院等の大きな医療機関にとっては、使いにくさを感じていることを教えて頂きました。退院後、直接地域の相談窓口に繋ぎたいケースもあるということです。高齢者ではなく、小児や障害・難病の方の相談の場が無いということです。こちらの相談窓口も一般の方の相談を受けていない現状の中で、高齢者の移行支援はケアマネジャーのサポートすることで役割を果たしてきましたが、今後は相談を一般の方に広げていく必要があるのだと実感しました。他区の相談窓口の報告では、4割が「本人・家族」からの相談であるということでした。

北区在宅療養相談窓口が医師会内の訪問看護ステーションに設置され、5年となりました。この5年間で北区内の療養者の実情や在宅療養に必要な地域資源(医療・介護サービス等)を把握し、相談支援する中で、さまざまな課題を知る機会となりました。ここから先は、更にステップアップさせていく必要があると思います。

北区在宅療養相談窓口担当 長川

令和2年始動!コロナウィルス大丈夫?

2020-01-31

新年が明けた途端に、新型コロナウィルスによる感染症が世界的問題となっております。隣国での問題はあっという間に、我が国にもやってきました。さまざまな、水際作戦や攻略が検討される中、実感しているのは、ドラックストアでマスクが品切れとなっていること、近隣に隔離施設があるということでしょうか。恐怖を感じるのは感染したら、命の危険があることや治療法が確立されていないことです。日本においては、災害や感染症に対し備えていることもあり、拡散はされないと願いたいところです。

今年は、年初めから相談が多くなっています。主な内容は、腹膜透析のレスパイト先や経口摂取が困難だが、胃ろうは造らないため点滴中。在宅には戻れないため、療養できる病院はないか?また、輸血が必要な方の療養病床は?という治療継続できる療養先の相談やがんによるリンパ浮腫に対し、リンパマッサージを施せる訪問看護師がいるステーションは?という専門的施術を希望する相談が何件かありました。がんサバイバーは、増えているためリンパマッサージの施術希望は増えると思われます。また、療養先の問題は、有料が可能なら選択肢は幾つか考えられますが、金銭負担ができない方も多くあり、難病以外で点滴や輸血、医療処置が必要な療養者は、療養先が見つからないことが多くあるようです。現在移行途中である、介護医療院への期待が高まるのですが、まだまだ全国的にも数が少なく困難な相談のひとつとなっています。⇒窓口ニュースVol15

北区在宅療養相談窓口 長川

令(礼)に始まり令(礼)に終わる

2019-12-30

2019年も残り少なくなって参りましたが、今年はどんな年だったでしょう?「平成」が終わり、5月に新元号「令和」となりました。その年の世相を表す漢字ひと文字「令」が選ばれたことには、明るい時代を願う国民の思いが集約されたとされているようです。その他に法「令」改正による消費税増税、自然災害の警報や避難勧告の発「令」、法「令」順守に関わる問題が多発したことなど、なるほどと頷けます。

相談窓口の相談の中にも、「法令」に関係する相談内容がありました。在宅で暮らしている療養者の医療ニーズが多いということだと思われます。医行為を誰がどこまでできるのか?という、課題です。先月問題になった、在宅輸血は訪問看護が行えるか?腹膜透析のバック交換をヘルパーができるのか?人工呼吸器装着療養者のバギングをヘルパーができるのか?などです。緊急時や災害時に備え、できる方が良いとは思いますが、危険が無いとは言えない医行為です。

医行為には、「絶対的医行為」という医師自身が行う医行為で「診療の補助」として行うことはありえない。と「相対的医行為」があり、医師の指示により看護職者の知識、技術で行うことができる医行為があります。「療養上の世話」は看護職者の知識、技術で主体的に行う看護行為。「相対的医行為」は、時代によって変動するとされています。

令和時代、どんなことが当たり前になっていくのか、敏感でいなければならないと感じます。

私の、活動内容や、独り言をみて下さった皆様ありがとうございます。来年も宜しくお願い致します。

北区在宅療養相談窓口担当 長川

災害時医療・在宅輸血について

2019-11-28

秋も深まり、初冬を迎え、日没が早まったことを実感する今日この頃です。

本来は、先月“窓口ニュースVol14”を発行予定でしたが、大きな台風が2つも上陸し甚大な被害があったことで、各地で災害について取り上げられていました。少し遅れましたが北区の災害時医療の体制について、北区医師会危機管理部長である青木医師からお話を伺うことができましたので、ニュースに取り上げました。また、最近、窓口に相談がある中で「在宅輸血」についての相談が何件かあり、11/19に「第19回東京都輸血療法研究会」に参加してきました。トータス往診クリニックの大橋先生の「在宅輸血の取り組み」や、クレア訪問看護ステーションの大熊佳代子さんのお話が聞けました。在宅輸血を当たり前のように実施ている現場のことが、驚きでもあり、今後の取り組みの必要性を感じられ、窓口ニュースで特集をしてみました。窓口ニュースVol14

来年1/17に在宅輸血研究会企画の~これから在宅輸血にかかわる方々へ~「第1回在宅輸血連携研修会」が狛江エコマホールで開催されるようです。看護師(訪問看護)中心、在宅輸血に関心のある医師が対象で参加費は無料。第1回在宅輸血連携研修会

北区在宅療養相談窓口 長川

“東京都入退院時連携強化研修”に参加

2019-10-01

令和元年度東京都入退院時連携強化研修に在宅側として1日半参加してきました。昨年までは、医療機関側と在宅側それぞれの研修でしたが、今年度は双方から同時に集合する形でした。研修プログラムの講師陣は在宅ケア移行支援研究所所長の宇都宮宏子さんをはじめ、リビング・ウィル終末期医療における事前指示書に関する研究(透析)で著名な三浦靖彦先生でした。

病院と地域が連携・協働する入退院支援をそれぞれの立場から相互理解するための手引きが紹介されました。⇒大阪府入退院支援の手引き工程表-病院からすみなれた暮らしの場へ~地域みんなで取り組む入退院支援~」この手引きが普及することが期待されています。http://www.pref.osaka.lg.jp/kaigoshien/iryoukaigorenkei/iryoukaigotebiki.html

三浦先生は、総合診療部診療部長としご活躍される中、救命センターの医師たちのジレンマとし、「必要な救命処置ができないこともある」と言われているのが印象的てした。無駄な延命処置とは何を指すのか?尊厳死宣言書だけでは現場で困ることもあるようです。そこで、「私の生き方連絡ノート」をご紹介下さいました。自筆で書き込む形式で、自分の人生を振り返りながら、今後を考えるようにできており、初めての人にも書きやすく考えられています。Web検索で購入できるようですので、お勧めです。「実際の現場で役立つのは尊厳宣言書でも、具体的な指示でもなく…このような状況だったら、この人は、何を希望する(どう判断する)だろうか?が解ると、医療者も家族も助かる」と言われています。ACPを地域で繋いでいくためにまずは、自分自身や家族から試してみてはいかがでしょう。

北区在宅療養相談窓口 長川

“月刊ケアマネジメント” ~インタビュー!~

2019-08-27

やっと、秋の風を感じる季節がきました。残暑の疲れがどっとでていませんか?先月は、地域の資源調査を窓口ニュースとし発行させて頂きました。長年看護の道を続けていますが、ニュースを発行したりするようになり、調査などを通じインタビューや投稿することの難しさを実感しています。

つい先日、“月刊ケアマネジメント”(ケアマネジャーの月刊誌)の方から、インタビューを受ける機会がありました。窓口の相談が、どのようなことが多いのか?相談対応する上で、心がけていることなど、しっかり聞き取って下さいました。さすが、プロのお仕事だと思います。あっという間に原稿が出来上がり、今月30日には9月号が発行されるそうです。見る機会がありましたら、ご一読下さい。現場の事例が、分かりやすく書かれています。

窓口の相談支援員として、プロフェッショナルな役割を果たせるよう日々訪問看護を行いながら、地域の情報に耳を傾け活動しております。

在宅療養相談窓口 長川

 

北区在宅療養相談窓口の機能について

2019-07-02

北区在宅療養相談窓口は、医療機関からの退院がスムーズにできるようにMSWやケアマネジャー等の専門職の方からの相談を受けています。その他、医療ニーズを抱え在宅療養に必要なサービスが利用できないなどの問題を解決できるよう地域の社会資源調査を行っています。新たに開設した支援診療所や、訪問リハを開始した医療情報も集めています。窓口ニュースを発行しましたので、ぜひご活用ください。窓口ニュースVol13

また、6月28日は、北区介護支援専門員研修会にお声かけ頂き、「退院調整時のポイント」について窓口の地区担当のメンバーと共に、事例検討などを実施しました。北区内の新任・現任・主任ケアマネジャー147人の参加がありました。まだ、窓口のことを知らないケアマネジャーの方もいらっしゃいました。看護師に相談することで「疾病の治療・ケアの方針、今後予測される問題、リスク等についてケアマネジメントが強化される」という成果が発表されています。日本看護協会:医療ニーズを有する利用者のケアマネジメントに関する看護師による介護支援員への相談事業「実施の手引き」が平成30年3月31日にWeb公開されています。その中で、「相談支援員はケアマネジャーの業務代行ではない」ということも相談対応する看護師の心得であるということも記載されていて、とても実感させられました。今後も、専門職の方々のお役にたてるような相談支援員として研鑽していきたいと思います。

日本看護協会『実施の手引き』 https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/guideline/30_sodanshien_handbook.pdf

北区在宅療養相談窓口担当 長川

介護業界には長期連休は・・・

2019-05-08

“平成”から“令和”となり、初の投稿となります。まだ、聞き慣れない元号を文字に起こすのに反応が鈍い感じがしています。この元号になるにあたり、天皇の退位があり、改めて歴史や時代に触れた感じがします。

それにしても、10連休のゴールデンウィークは介護業界には、あまり関係がなく日程調整がただただ大変なだけだったのではないでしょうか?介護業界に、働き方改革起が起こるのはいつの日でしょうか?

豊島5丁目団地広場に飾られた、“こいのぼりの群泳”です。毎年、子供の日にはあちこちで鯉のぼりが、泳いでいます。この団地内には、診療所や小規模多機能型通所介護もあり、買い物やふれ合える場所があり、区内病院の送迎バスがあるなど、高齢者にとっても住みやすい場所になっています。実際、高齢者の独居世帯も多く、さまざまなサービスを利用しながら、ここで暮らされています。

さまざまな、地域で休日を支えているサービス業界の方々に感謝致します。

今後も、毎月地域の情報やお問い合わせの中から、お役にたてる情報を届けていきたいと思っています。

北区在宅療養相談窓口 長川

“平成”から“令和”へ

2019-04-01

名主の滝公園に昭和・平成と歴史を感じる桜の木と出会いました。大きな桜の木は、公園の中央にどっしりと根を張り、桜の花を咲かせています。“令和”になっても、きっと素晴らしい桜をさかせてくれるのだと思うと感慨深いものです。

4月、新しい年度となり窓口開設し5年目を迎えました。多くの相談を下さった専門職の方が、満足して下さったかどうか、アンケート評価を頂きました。75%は役に立ったという評価でしたが、約10%は分からないという評価でした。医療機関から相談が最も多く、退院相談や在宅の医療資源情報の相談が占めています。「ネットや本で調べても分からなかったことを教えてもらえた」、「患者本人や家族の個性に寄り添える在宅の方々を紹介してもらえた」、「状況整理ができた」等、相談支援員としての役割を担えたと思えるようなご感想を頂きました。しかし、在宅移行や在宅療養で困っていることは?の問いに対しては、障害者や障害児、土日のサービス、セラピストや医療行為に対応できる介護サービスの資源不足に困っている現状があります。また、在宅輸血も行える診療所や訪問看護ステーション、自費の訪問看護サービスなど地域で求められるニーズが医療面でも多様化してきているように思います。

5年目の今年度は、節目の年でもあります。新元号となって、気持ちも新たに相談窓口の相談支援員として地域の皆さんのお役に立てるよう、研鑽して参ります。今後とも宜しくお願いします。

北区在宅療養相談窓口 長川

障害者のレスパイトについて

2019-03-01

いよいよ3月になり、花粉症の季節がやってきました。インフルエンザA型が一段落したと思ったらB型が出始めているようです。毎年のことですが、この1カ月は外に出るのが嫌になる時期です。

2月は、北区の相談窓口にもインフルエンザがらみの相談が2件ほどありました。高齢な3兄弟暮らしの方が罹患し、入院できないか?とか、精神疾患の療養者がインフルエンザ罹患をきっかけにフレイルの状態になり、遠方の専門医に通院できなくなったが、内科と精神科が診てもらえる診療所はないか?などです。インフルエンザで命にかかわることはなくても、高齢者にとっては生活を一変してしまうことがあります。ちなみに、高齢3兄弟は、一番高齢の方が訪問看護を利用されていて、家族指導して頂いて入院回避することができています。訪問看護の力は大きいですね!

そのほか、障害者の相談も何件かあり、50代の障害者を介護者が腰痛で介護困難になってしまい、レスパイト先を探しているという相談がありました。介護保険の利用もされているのですが、てんかん発作を起こしやすく、介護保険施設ではモニター装着が難しく利用できず、どこかモニター装着してくれる医療機関で、レスパイト先はないか?と相談されました。介護保険の申請がなければ、北療育医療センターに相談できるのですが、このケースの場合、制度上難しいところです。そこで、区内及び近隣の医療機関に問い合わせしたところ、区内では王子生協病院、滝野川病院、近隣では板橋区の健康長寿医療センターの在宅医療連携病床、荒川区の木村病院が受け入れ可能と聞いています。

相談窓口の、情報収集機能が充実していることが望まれています。高齢者、障害者、難病、医療ニーズある療養者が求めているサービスの資源情報の収集に努めていきたいと思っています。

北区在宅療養相談窓口 長川

 

 

 

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